カナダ公立高校はいわゆる「受験」はない
日本の一般的な高校と違い、カナダの公立高校は日本のようないわゆる「受験」はありません。
書類をそろえて所定の願書一式を州の教育委員会に提出し、審査を受けて合否が決定するというものです。
入学時期は日本と半年遅れの9月になりますが、書類の提出時期はほぼ同じ、前年の10月ごろからとなります。
息子が選択した地域では、日本の公立中学校のように地元の公立高校に通う生徒が多くいますが、選択肢は地域のみならず、高校によって異なるさまざまな特色を考慮にいれて決定するそうです。

最終的にカナダ西海岸のブリティッシュコロンビア州(BC州)にターゲットを絞り、バンクーバー・リッチモンド・コキットラムそれぞれの高校に願書を出すことになりました。
願書提出順序を決定する
留学エージェント「W」では、希望するすべての学校に一度に願書を提出するわけではありませんでした。
それぞれの学区で願書提出の締め切り日が異なることもあり、自分の希望する学校のある学区や締切日などを加味して願書提出順序を決めていくようです。
息子が第一希望とした高校のあるバンクーバー学区は、願書提出の締め切り日が近隣学区で一番早く到来することもあり、まずは第一希望から順に出していき、合格しなかった場合に次の学区に願書を出す・・・という流れになりました。
出願にかかわる書類
まずは第一希望のバンクーバー学区への出願です。
まずは中学校で用意してもらうべき書類を最優先に、次に留学エージェント「W」から指定された膨大な書類に記載する必要がありました。
出願にかかわる書類だけでも、記載しなければならない書類はたくさんあります。
入学に関連する書類
出願先は現地の教育委員会です。出願の時点で、予定している科目の選択やホームステイに関する項目、規約の確認などの記入が必要でした。
- 入学同意書
- 学区留学プログラム/科目選択
- ホームステイ申込書
- その他規約に関する書類
入学同意書・プログラム/科目選択
この時点ですでに「入学同意書」が必要でした。
卒業必修科目のほかに、様々な科目を履修できるカナダ。
ダンスやフィットネスなどのスポーツ系から会計、経済、マーケティングや環境科学など、たくさんの科目の中から選ぶことができます。
願書提出時点で、興味のある科目を希望順に記載します。
ホームステイ申込書
リクエストを出すことができます。ただし、宗教や人種、肌の色などによるリクエスト、また学校から近い立地がいいなどのリクエストは当然不可。
アレルギーを理由とした、ペットのいないファミリーの希望や、禁煙・喫煙に関すること、ベジタリアンであることなど、生活に不可欠なリクエストは可能です。また、特定年齢層の男性がいない家庭や子供のいない家庭など、リクエストをしておけば考慮される場合もあるとか。
我が家では、せっかくリクエスト欄があるのだからと、ペットや子供のいる家庭をと記入してみましたが、結果的にはどちらも叶うことはありませんでした。
規約に関する書類
行動規約や携帯電話使用規約、デジタルテクノロジーの利用に関する規約など、一般的な規約です。それぞれ本人の英語でのサインが必要です。
資格証明書
息子の場合、今まで受験してきた英検の合格証明書を提出しました。
現地の高校に通い、英語での授業を受けることを考慮すると、最低でも中学卒業レベルの3級、できれば高校卒業レベルの2級が欲しいところと言われました。
息子は準2級、高校中級レベル。
英語の基礎はカンペキですと胸を張って言えるレベルではないですが、こちらの合格証明書を提出しました(取っておいて良かった!)。
その他の書類
母子手帳のコピーや予防接種証明書への記載、パスポートコピー、証明写真。
中学生となった今ではほとんど出番のない母子手帳、ちゃんと予防接種の内容を記載しておいて良かった・・・と胸をなでおろしました。
パスポートも、たまたま前年に海外に行っていたため問題ありませんでしたが、なければ急いで取得する必要があります。
いよいよ出願へ
中学校に依頼していた書類も無事に手元に届き、なんとか期限までに留学エージェント「W」へ書類一式を提出することができました。
まずは第一希望のバンクーバー学区に、願書受付日を当日に申し込みをしてくれるとのこと。
結果は2~4週間後だそう。楽しみに待つことにします。