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カナダ留学、学校選び。特色や地域を考える

息子の留学への意思を確認したところで、初めて息子同伴で留学エージェント「W」まで足を運び、カウンセリングをおこなうことになりました。

3年間通うことになる留学先を決定する大切なカウンセリングです。

目次

担当カウンセラーからのヒアリング

まずは担当カウンセラーさんから、息子へのヒアリング。

息子の目指す「留学」は、海外の公立高校に入学し、卒業を目指すもの。

特にこの高校にぜひ入学したい!という希望があるわけではないため、学校の特色を見ながら息子に合いそうな学校を選んでいくことになりました。

「自分のことなんだから自分で決めなきゃダメよ」と、息子に直接希望を聞き、意向を確認しながら進めていってくれるカウンセラーさん。

さすがプロ、なにもわからず口ごもる息子に対して「どっちがいい?」と選択肢を出し、それぞれのメリットデメリットを説明しながら本人の意見を引き出していってくれます。

  • 田舎と都会、どっちがいい?
  • 学校の規模はこぢんまりがいい?大規模がいい?
  • 今まではやっていたスポーツは?カナダでも続けていきたい?
  • 今の学校での好きな科目?これからどんな科目に力を入れていきたい?
  • 日本人は多いほうがいい?少ないほうがいい?

最初は黙っていた息子も、だんだん希望を口に出すようになりました。

最終的に、本人が出した希望はこちら。

息子

都会過ぎず田舎過ぎない場所がいいな。遊びに行けるところはあった方がいいし。
芸術系よりは断然スポーツ系、でもサッカー留学じゃないからガチじゃなく楽しめる程度。
あとは、日本人がまわりにあまりいない方がいいかな。

そしてこの条件に合った高校を、エージェント側でいくつかピックアップしてくれることになり、カウンセリングは終了となりました。

高校の決定

後日、エージェント「W」の担当カウンセラーさんから、本人の希望をもとに現地オフィスのスタッフと相談してくれたとのことで、いくつかの高校を候補としてピックアップしたと連絡がありました。

願書の提出は10月中旬からが一般的だそう。人気のある高校はすぐに定員が埋まってしまうとのことで、高校決定は早いに越したことはありません。

最終的にカナダ西海岸のブリティッシュコロンビア州(BC州)にターゲットを絞り、バンクーバー・リッチモンド・コキットラムそれぞれの高校に願書を出すことになりました。

高校を決定するうえで考慮に入れるべきもの

最終的にBC州の高校を選択しましたが、留学エージェントからの返事を待つ間、私たちの方でも高校を選ぶ基準を調べていました。

その中で、州により卒業するために必要な資格が異なることや、IB資格と呼ばれる世界共通の資格などがあることを知ったのです。

カナダ(BC州)の高校卒業資格と学期制度

60もの学区に100校以上の公立高校が留学生の受け入れをおこなっている、カナダ西海岸に位置するブリティッシュコロンビア(BC)州。公立高校の授業は単位制です。卒業要件を満たしてはじめてBC州の卒業資格が得られます。

高校で履修する科目は1年間で8科目。学校によってセメスター制とリニア制で分かれています。

「セメスター」とは日本でいうところの学期のこと。それぞれ以下のような違いがあります。

セメスター制リニア制
9~6月までの1年を前期・後期に分け、それぞれの学期で毎日4科目を学習します。9~6月までの1年間、8科目を一日おきに4科目ずつ学習します。

この部分に重点を置く場合、高校ごとにどちらの制度を採用しているかを確認するところから始まります。

毎日同じ授業を半年・・・
飽きそうだな

こんな理由で、息子はリニア制の学校を選択しました。

国際バカロレア(IB)資格

世界中の多くの国で認められている、大学の入学資格である「国際バカロレア」、通称「IB」。国際的に共通した高校教育カリキュラムです。2年間の資格プログラム履修後の試験で合格すると取得でき、大学によっては1年生の単位として認定されることもあるとか。日本でもこの資格を利用して入試をおこなっている大学も増えているそうです。

ただ、現地生の間では授業料が高い、レベルが高くついていけないなどの理由で、意外と不人気だそう。

特に言語の不自由な留学生にとっては、通常の授業についていくのですら精いっぱいなのに、わざわざチャレンジする子供は多くないそうです。

この資格取得を希望する場合、IB課程を実施している高校を選択する必要があります。我が家では選択肢のひとつとしては挙がりましたが、授業外でのサポートが必須になることが多いこともあり、不採用としました。

次のステップへ

10月。息子の通う中学校では、先生と保護者・生徒でおこなう最終的な三者面談が近づいてきていました。

4月の時点から変更はないか、どのようなパターンでの受験となるのか、推薦枠は必要か、進学以外の選択肢があるか・・・など、学校側も把握しておく必要があります。

具体的に話が進み始めたところで、三者面談を待って先生に留学の意向を伝えることにしました。

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