たくさんの準備を経て、ようやくカナダの地に降り立った息子。
長かった出発準備の期間を思い返すと、無事に到着しただけで胸がいっぱいになりました。
ここからいよいよ、息子のカナダ生活が本格的にスタートします。

英語で授業を受けるために必要だった3か月の準備期間

時は5月。高校の入学は9月です。
息子の場合、カナダに到着してすぐに高校生活が始まるわけではなく、9月の高校入学までの3か月間を語学学校で過ごすことになっていました。
つい数か月前まで日本の公立中学校に通っていた息子。
9月からは現地の高校生として、オールイングリッシュでの授業が始まります。
留学生だからといって特別扱いがあるわけではなく、英語力が不十分な状態でいきなり英語で授業を受けるのは、あまりにもハードルが高いと感じていました。
ただ、カナダのこの地域では、高校1年生が学ぶ内容は日本の中学3年生レベルに相当するとのこと。
「最初の一年は中学校のおさらいになるから、内容そのものは難しすぎないよ」と聞き、正直ほっとした部分もありました。
とはいえ、安心できるのは“学ぶ内容”の話だけ。
授業はすべて英語で進み、先生の説明もクラスメイトとの会話も、生活のすべてが英語です。
内容が中学レベルでも、英語で理解し、英語で考え、英語で提出するとなると話は別。やはり準備なしで飛び込むのは無謀だと感じていました。
だからこそ、息子には「授業を受けるための授業」を受けてもらい、しっかりと基礎を固める必要がありました。
結果的に、この「語学学校に通う3か月」は、単なる英語の勉強期間ではなく、高校生活をスムーズに始めるための大切な助走期間になったと感じています。
カナダ高校留学で語学学校に通うべき3つの理由
英語の基礎を整えておくため
カナダの公立高校にはESL(英語サポートクラス)があるものの、授業スピードは日本の中学校とは比べものになりません。特に、数学や理科などの科目は専門用語も多く、英語力が不十分だと授業についていくのが難しくなります。
語学学校では、
- リスニング
- スピーキング
- 文法
- 語彙
- 授業の進め方
などを集中的に学べるため、9月からの高校生活の負担が大きく減ります。
息子も「最初の3か月で耳が慣れたのが大きかった」と実感していました。
生活に慣れる“助走期間”になる
いきなり高校生活に飛び込むよりも、まずは語学学校で生活リズムや環境に慣れる方が精神的な負担も少なくなります。
- バスの乗り方
- 店舗での買い物
- 治安の良い場所・悪い場所の確認
- 生活に必要な英語表現
- ホームステイ先での過ごし方
こうした「生活の基礎」を、語学学校の3か月で自然と身につけることも目的のひとつでした。
息子最初に語学学校があって本当に助かった。いきなり高校だったら絶対に無理だったと思う!
多国籍の大人と関わることで視野が広がる
語学学校には、留学はもちろん、ワーキングホリデーで来ている大学生や社会人が多く在籍しています。英語圏以外の地から集まってきたいろいろな国籍の人々と出会えたそうです。
15歳で中学を卒業したばかりの息子にとって、彼らはまさに“人生の先輩”。
- 留学やワーホリの目的
- 将来の夢
- カナダでの働き方
- 日本や自国との違い
- 危険な場所や生活の知恵
こうした話を聞くことで、息子の視野は一気に広がりました。
また、現地の留学エージェント以外の大人と関わる機会があったことは、親としても安心材料になりました。
語学学校にかかった費用と内訳


語学学校の3か月でかかった費用は、合計で 約150万円 。
決して安い金額ではないため、かなり悩みました。でも今思うと、息子のその後の生活を考えると必要な投資だったと感じています。
- 授業料:66万円
- ホームステイ費用(紹介料含):60万円
- エージェントサポート費用:12.5万円
- 登録料:3万円
- 交通費:1.5万円
- その他(保証人・教材費・現地での手続きなど):7万円
※1CAD=119円
語学学校や滞在先によって金額は変わりますが、3か月の語学学校は「高校留学の準備期間」として一般的な期間であり、必要経費と考える家庭が多いようです。
現地の高校の授業の進め方や、つまづきやすい箇所の対策などをしっかり聞いておくことで、9月からの高校生活をスムーズに始めることができたのではないかと思っています。
息子の場合も、語学学校での3か月があったからこそ、高校生活のスタートを落ち着いて迎えることができたようです。
語学学校と公立高校のホームステイの違い
語学学校と公立高校では、ホームステイの手配方法が異なっていました。
3か月間の語学学校はあくまで民間。期間の問題もあるのかもしれませんが、費用面では教育委員会の斡旋と大きな乖離はないように感じました。
語学学校はエージェントが手配
息子の場合、語学学校のホームステイは留学エージェントが手配してくれました。
そのため、語学学校が終わると 別のホームステイ先へ移動することが前提 になります。
公立高校は教育委員会が手配
カナダBC州の公立高校は、教育委員会が留学生のホームステイを管理しています。そのため、高校入学後は教育委員会が手配した家庭に移動することになります。
この仕組みは、生徒の安全管理・トラブル対応・学校との連携などををスムーズに行うために整えられているんだそう。
食事や居室についてなどホストファミリーとのトラブルや、ホームステイ先を変更する場合などにも、州に在中している留学生専門のホームステイコーディネーターが対応してくれます。
ステイ先変更のメリット・デメリット
メリット
- 複数の家庭文化を知ることができる
- 環境の変化に強くなる
- 新しい人間関係を築ける
デメリット
- 引っ越しの負担
- 新しい家庭に慣れるまで時間がかかる
- 今までと比較してレベルダウンした場合でも戻れない
息子の場合は、語学学校のホストファミリーも高校のホストファミリーも良い家庭で、スムーズに移行できました。
また、生活をしていく上でホームステイ先の変更を希望した際にも、仲介に入っていただくことで問題なく移行できたようです。
語学学校で得られた「語学以上の学び」


語学学校での3か月は、英語力の向上だけではありませんでした。
大人との交流が息子の自信につながった
ワーホリで来ている大学生や社会人は、1年間カナダで生活する覚悟を持っています。
そんな彼らは、語学学校での15歳の同級生である息子に対して、とても良くしてくれたそうです。
高校生で親元を離れるなんて勇気あるね、なんでも聞いて、困ったことがあればいつでも言って!など、優しく声をかけてくれたことは、息子にとって大きな励みになったようです。



みんな優しくて、すごく心強かった
また、現地での先輩として、リアルな生活情報も、語学学校で出会った大人たちから教えてもらったものが多かったとのこと。
- 危険なエリア
- 便利な店
- 生活のコツ
- 交通機関の使い方
- 週末の過ごし方
そのほかにも、オーロラ見学や野外ライブなど現地のイベントに誘ってもらったり、スキーに連れて行ってもらったりと、思いがけない体験をたくさんさせてもらいました。
中学校までの交友関係では出会えなかった世界に触れ、大きな刺激になったようです。
そして何より、息子が語学学校で多くの大人と関わり、「困ったときに頼れる人がいる」という状況ができたことは、本人にとってはもちろんのこと、親としても大きな安心につながりました。
まとめ:語学学校は留学の成功率を上げる“助走期間”
語学学校の3か月は、
- 英語力の底上げ
- 生活への適応
- 人間関係の構築
- 心の準備
を整えるための大切な期間でした。
費用はかかりますが、息子のその後の高校生活を考えると、語学学校に通った価値は十分にあったと感じています。




