カナダ高校留学を検討していると、「ちゃんと卒業できるのか?」という不安を感じる方は多いと思います。
特に、
- 単位は取れるのか
- 英語ができなくても大丈夫か
- 留年することはあるのか
といった点は、事前に知っておきたいポイントです。
この記事では、中学校を卒業してカナダの高校に入学し、無事にGr.11(高校2年生)に進級できた息子の実際の留学経験をもとに、カナダ高校の卒業の難しさと現実的なハードルについて解説します。
カナダ高校の卒業は難しいのか
よく聞かれる留学の進級や卒業の話として、以下の言葉をよく耳にします。
入学は簡単、でも卒業は難しい
でも実はそれは、主に大学の話だそう。
結論から言うと、カナダの公立高校の進学・卒業は極端に難しいわけではありませんが、甘く見れるほど、簡単でもありません。
特に最初の時期は、
- 英語の壁
- 授業スタイルの違い
- 環境の変化
によって、思うようにいかないことも多くなります。
単位制度の仕組み
カナダの高校の授業の進め方としては、日本のように1年〇組といったホームルームがなく、教科担当の先生の教室に授業を受けに行く仕組みです。

また日本のような「学年進級」ではなく、単位制が基本。単位が得られれば、飛び級も可能だそうです。
BC州では、卒業証書を取得するために80単位が必要です。科目ごとに単位を取得し、必要単位を満たすと卒業の資格が得られます。
Graduation Program: British Columbia Certificate of Graduation (Dogwood Diploma) English
In order to meet graduation requirements and be awarded a British Columbia Certificate of Graduation (Dogwood Diploma), students must earn a minimum of 80 credits and write provincial assessments of numeracy and literacy.
The 80 credits include 52 credits for required courses (including 8 credits of Career Education courses and at least 4 credits of Indigenous-focused coursework) and a minimum of 28 elective credits. The 28 elective credits may be from Ministry-Authorized or Board/Authority Authorized (BAA) courses, post-secondary courses or external credentials, but not Locally Developed courses. Students must also complete a minimum of 16 credits at the Grade 12 level, including a required Language Arts 12 course and Career Life Connections.BC州 Graduation Program より引用
最低80単位が必要で、そのうち52単位は必修科目。州によって必須な卒業認定テスト(BC州は数学・英語)もあり、合格できなければ卒業はできません。
この卒業資格が得られない場合は「留年」も視野に入れなければならないということです。
また以下のように、定期的にその時点で取得できている単位が保護者にもレポートされます。

上の図では、上段が完了している科目、下段が途中の科目。この時点で80単位中28単位が完了しています。10年生(高校1年生)の履修科目はほとんど完了し、11年生(高校2年生)の履修科目が進行中なことがわかります。
つまずきやすいポイント
英語の壁
授業は当然、すべて英語で実施されます。
英語を学ぶのではなく、現地の生徒と一緒に、学ぶ科目を英語で学習するのです。
最初は授業内容を理解するのが難しく、課題に時間がかかることもあります。
でも、大丈夫。高校1年生で学習する内容は、中学3年生レベル。
つまり、中学校の授業の内容をしっかりと理解していれば、英語でおさらいをしてくれるので、逆に理解を深められることもあるようです。
課題・提出の重要性
カナダでは、
- レポート
- プレゼン
- 日々の課題
が評価に大きく影響します。
日本の高校のように定期テストはありませんが、単元ごとに行われるミニテストがあります。もちろん、テストの成績も大事ではありますが、それだけが評価されるわけではありません。
成績表に書かれている先生からのコメントも、以下のように、協調性や課題の提出に言及していることが多い印象です。
- これまでの課題はすべて提出済みで、授業に積極的に取り組んでいます。
- 授業に定期的に出席し、準備をして授業に臨み、期限内に課題を提出しました。
- 授業中にアイデアを共有し、他の人たちとうまく協力しています。
テスト一発ではなく、日々の積み重ねが重要です。
自己管理
時間管理や課題提出など、自分で管理する力が求められます。
授業を欠席しても、次の授業で遅れた箇所を積極的に質問しに行ったり、テストを受けなおしたりすることで、リカバリーがしやすいとも言えます。
その分、遅刻や欠席、授業への遅れに対する対策や課題提出など、自分が今どのような状況かを把握し、どう行動すべきなのかを考えるなど、全体的な自己管理をしっかりとする必要があります。
実際の難易度(体感)
実際に感じたのは、 「最初は大変だけど、慣れてくる」という点です。
特に最初の1〜2ヶ月は負荷が大きく、ここをどう乗り越えるかがポイントになりますが、英語力に関しては、1年も授業に出席していれば「英語ができなくても大丈夫か」というレベルからは脱出できるでしょう。
息子も最初のころは、授業の内容が半分も理解できなかったと言います。それでも、入学後3か月目に出された成績表は悪い結果ではありませんでした。
卒業できる人の特徴
これは息子はまだ未経験ですが、エージェントスタッフの方や先輩方に話を聞くと、以下のことを多く耳にします。
- 分からないことをそのままにしない
- 周囲に頼れる(先生・友人)
- コツコツ取り組める
放課後に先生に質問しに行ったり、図書館に通ったりと、「英語がわからない」というハンディを自分で何とかしようとする生徒も多くいるようです。
特別な能力よりも、こうした積み重ねが重要だと感じました。


まとめ|卒業に向けて大切なこと
カナダの高校を卒業を目的として留学する場合、大切なことは
- 最初から完璧を目指しすぎない
- 何かあれば、エージェントに早めに相談する
- とにかく継続する
ということだと実感しています。
カナダ高校の卒業は極端に難しいわけではありませんが、やはり「最初は負荷が大きい」というのが実際の印象です。
息子は、カナダでの学校の仕組みを知ることや学校の授業についていくための英語力をつけるために、高校入学前に語学学校に3か月通いました。この期間があったからこそ、高校生活をスムーズに進めることができたと言います。


語学学校は、いろんな大人と交流できたし、本当に楽しかった!
ただ、時間はかかっても、多くの場合は少しずつ環境に慣れていき、自分なりのペースで進めることができるようになるそうです。
焦らずに「とにかく継続」を意識して、困ったときにはひとりで悩まずに相談できる人に頼ることが大切です。







