【体験談】カナダ留学中スキーでケガ|救急病院の受診体験と医療保険の実体験

カナダ高校留学で心配なことのひとつが、病気やけがではないでしょうか。

本人は単身で現地に、私たち保護者は日本。物理的に7,500キロの距離があります。熱を出したり病院にかかったりするだけでも不安になりますが、もし大きなけがをしたら・・・。

今回は、留学中にスキーで転倒し、真夜中に救急病院を受診することになった息子の実話です。

幸いにも、結果的には命に関わるようなけがではありませんでしたが、現地のレスキュー対応、病院受診、医療保険の利用など、日本では経験できない出来事をたくさん経験しました。

この記事では、実際に起きたスキーでのケガの体験談とあわせて、カナダで高校留学生が病院を受診するときの流れや、事前に準備しておいて良かったことをご紹介します。

このブログは、日本の中学卒業後にカナダの公立高校へ留学した息子の、卒業を目指す奮闘の実体験を保護者目線で記録しています。

今回は、カナダ留学中に実際に起きたスキーでのケガと病院受診についてまとめています。

目次

カナダで初めてのスキー中に転倒し、けがをした話

カナダでの初めての冬、友人たちとスキーへ出かけた息子。

日本では何度か経験があるものの、カナダでのスキーは初めてです。本場でスキーができる!と本人もとても楽しみにしていました。

ケガをしたのは、テンションMaxで楽しんでいたナイター営業中のときのこと。

滑っている途中でスピードをコントロールできなくなり、コブに乗り上げて大きく転倒。スキー板は両足とも外れ、そのまま数メートルゴロゴロと転がってしまったとのことでした。

胸を強く打ち、一時は息ができないほどだったそうです。

呼吸ができなくて、本気でヤバっ!と思った

自力で動けず、近くを滑っていた人に助けを求め、レスキューを呼んでもらったそうです。

スキー場のレスキューが駆けつける

約10分後、スノーモービルに乗ったレスキュー隊が到着。

そのままスキー場内の医務室へ運ばれ、擦り傷などの応急処置を受けました。

幸い意識ははっきりしていましたが、胸の痛みが強く、骨折の可能性も否定できない状態でした。

すぐに留学エージェントとホストファミリーへ連絡したところ、病院へすぐに向かうようにと指示を受けたそう。

救急車ではなく、スキー場スタッフが手配してくれたUber(タクシー)を利用して救急病院へ向かいました。このあたりは、日本との違いを感じた部分です。

友人が付き添ってくれたそうですが、当の本人は意識はあったものの、痛みで記憶があいまいだったとか。

日本にいた私へ突然届いた連絡

病院に着いて受付を済ませ、診察までの待ち時間。

日本にいる私たちに本人から第一報が入ったのは、このタイミングでした。

息子からのLINEには「ごめん、ケガした」という短いメッセージ。

驚いて詳細を確認すると、これから病院で診察を受けるとのことでした。

もちろん心配でしたが、日本にいる私たちにできることは限られています。

そんな中で問題になったのが、医療保険の確認でした。

メディカルカードが必要だった理由|学生証だけでは受診できなかった

病院で提示できたのは、スマホに保存していた学生証だけ。

ところが、それだけでは保険確認ができず、学区から発行されているメディカルカードが必要だと言われたそうです。

留学前に受け取っていたカードでしたが、本人は持ち歩いていませんでした。

ここで留学エージェントが動いてくれました。学区の緊急連絡先へ確認を取り、必要な情報を病院へ伝えてくれたそうです。

ホストマザーとエージェントの連携サポート体制

今回の医療トラブルでは、ホストマザーと留学エージェントのサポートが非常に大きな役割を果たしました。

今回のケースでは、病院で保険確認に必要なメディカルカードが提示できなかったため、受付での手続きが一時的に止まってしまいましたが、その際に動いてくれたのが留学エージェントでした。

学区の緊急連絡先へ確認を取り、保険情報や本人情報を病院へ迅速に共有してくれました。

一方でホストマザーは、夜遅い時間にもかかわらず病院まで駆けつけてくれました。病院スタッフとのやり取りをサポートし、必要な費用の立て替えにも対応してくれました。

さらに後日には、学校への報告や欠席理由の説明なども含めて、現地側で必要な調整を一通り行ってくれていたそうです。

日本にいる親としては直接対応できない状況でしたが、現地で役割分担されながら動いてくれたことで、医療対応がスムーズに進みました。

カナダで高校留学生が病院を受診する流れ

今回の経験をきっかけに、カナダの医療制度について改めて確認してみました。

留学生の場合、地域や加入している保険によって多少異なりますが、一般的には次のような流れになります。

STEP
体調不良やけがが発生

体調不良やけがをした場合、未成年の高校留学生はまずホストファミリーや学校の留学生担当者へ連絡します。

息子もスキー場の医務室からまず最初にホストファミリーと留学エージェントへ連絡していました。

私たち日本にいる親も状況を知りたい気持ちはやまやまですが、まずは現地でサポートしてくれる大人へ状況を伝えることが最優先になります。

STEP
症状に応じて受診先を選ぶ

カナダでは症状によって受診先が異なります。

  • 軽い風邪や体調不良 → Walk-in Clinic(ウォークインクリニック)
  • 日常的な診察 → Family Doctor(家庭医)
  • 骨折の疑い・呼吸困難・強い痛み・頭部外傷など → Emergency(救急外来)

息子の場合は胸を強く打ったことで呼吸も苦しく、骨折の疑いもあったため、救急病院での診察となりました。

STEP
メディカルカードや保険情報を提示する

受付では保険情報の確認が行われます。

留学生の場合は、学区指定の医療保険や留学生向け保険へ加入しているケースが一般的です。

その際に必要になるのがメディカルカードや保険証書です。

今回、息子は学生証しか持っておらず、保険情報の確認に時間がかかりました。最終的には留学エージェントや学区のサポートで対応できましたが、メディカルカードは常に持ち歩くか、スマホに保存しておくと安心です。

STEP
診察・検査

症状に応じて、

  • レントゲン検査
  • 血液検査
  • CT検査

などが行われます。

ただし、日本と比べると待ち時間が長いことも珍しくありません。

特に救急外来では重症患者が優先されるため、軽症と判断された場合は数時間待つケースもあります。

息子の場合も病院へ到着したのは夜遅い時間でしたが、レントゲン撮影ができたのは午前2時過ぎでした。

STEP
保険適用で自己負担なしの場合も

加入している保険内容によっては、医療費が保険でカバーされます。

息子の場合は、ホストマザーがいったん費用を立て替えてくれましたが、その後メディカルカードを提示したことで返金を受けることができました。

保険会社によっては後日申請が必要なケースもあるため、領収書や診療明細は必ず保管しておくことをおすすめします。

午前2時にレントゲン、結果は翌朝だった

病院へ到着したのは夜遅い時間でした。

しかしドクターが来るまで待機と言われ、レントゲン撮影ができたのは深夜2時過ぎだったそうです。

さらに結果が出るのは翌朝になるとのことで、そのまま病院で一晩過ごすことになりました。

日本の感覚で考えると驚きますが、カナダでは珍しいことではないようです。

翌朝に、肋骨にヒビが入っていることが判明したと連絡が来ました。

息をするだけで痛むとのことでしたが、手術などが必要な状態ではなく、基本的には自然治癒とのこと。

痛みがずっと続いたり息苦しさが出たりした場合は、肺への影響も考えられるため再受診するよう説明を受けたそうです。

留学中に知っておくべき医療制度と保険の仕組み

今回の経験で、保険内容を事前に確認しておく重要性を改めて感じました。

我が家の場合、カナダ留学にあたり2種類の保険に加入していました。

ひとつはエージェントを通じて加入した海外留学保険、もうひとつは学区指定の医療保険(Health Insurance Fee)です。

実際に今回のスキー事故では学区保険が適用されましたが、それぞれ役割が異なります。

海外留学保険|医療費以外のトラブルにも備える保険

我が家は留学前に、留学生向けの海外留学保険へ加入しました。

年間の保険料は約20万円。月額にすると約16,000円ほどです。決して安くはありませんが、

  • 個人賠償責任
  • 携行品損害
  • 航空機寄託手荷物遅延
  • 救援者費用

など、病気やけが以外のトラブルにも対応しています。

例えば、

  • 他人にけがをさせてしまった
  • ホームステイ先の設備を壊してしまった
  • 荷物が紛失した

といった場合にも補償されることがあります。

補償内容は保険会社によって異なるため、事前に確認しておくと安心です。

学区指定の医療保険(Health Insurance Fee)|病院受診のための保険

もうひとつが、学区を通じて加入する医療保険です。

費用は年間750〜950カナダドル程度で、日本円では約10万円前後でした。

こちらは主に、

  • 病院の受診
  • 医師の診察
  • レントゲンなどの検査

といった医療費をカバーするための保険です。

今回のスキー事故でも、この保険で発行されたメディカルカードで、病院での診察や検査を受けることができました。

ただし保険によっては、歯科治療や眼科診療、処方薬などは対象外となる場合もあるため、補償範囲は留学前に一度確認しておくことをおすすめします。

メディカルカードは必ずスマホにも保存しておく

今回、息子は病院で学生証しか提示できず、保険確認に時間がかかりました。

最終的には留学エージェントや学区のサポートで対応できましたが、メディカルカードをすぐ提示できていればもっとスムーズだったかもしれません。

紙のカードだけでなく、スマホに写真やPDFを保存し、家族とも共有しておくと安心です。

一番心強かったのは現地のサポート体制

今回の出来事で改めて感じたのは、留学は本人ひとりで成り立っているわけではないということでした。

留学エージェント

学区の緊急連絡先と連携し、保険情報や本人情報を病院側へ迅速に共有してくれました。
受付でメディカルカードが提示できず手続きが止まった場面でも、制度面の確認や連絡調整を一手に担ってくれた形です。

ホストマザー

夜遅い時間にもかかわらず病院まで駆けつけてくれました。
病院スタッフとのやり取りをサポートし、必要な費用の一時立て替えにも対応してくれています。

友人・スキー場スタッフ

友人が病院まで付き添い、スキー場スタッフがレスキュー搬送や医務室対応を行うなど、周囲の支えもありました。

こうして振り返ると、誰か一人が全てを担ったわけではなく、それぞれが“できる役割”を持って動いていたことで成立していた対応だったと感じます。

日本にいる私たちは状況を聞くことしかできませんでしたが、多くの人に支えられていることを改めて実感した出来事でした。

まとめ|トラブルを通じて見えた息子の成長

もちろん、留学中にケガや病気で病院にかかるような経験はないに越したことはありません。

今回の出来事を振り返ると、息子はまず現地で動けるエージェントやホストファミリーに適切な優先順位で状況を伝えていました。日本にいる親への一報はその後で、「今すぐ動ける相手」と「情報共有の相手」を分けて考えていたのが分かります。

小さなころは何かあるとまず親を頼ってきた息子が、今は状況に応じて誰に助けを求めるべきかを考えて行動できるようになっていることに、少しだけ寂しさを感じる一方で、頼もしさを感じました。

ただ、それは一人で乗り越えたという意味ではありません。

スキー場のレスキュー、付き添ってくれた友人、病院まで来てくれたホストファミリー、そして留学エージェントスタッフ。多くの人に支えられて初めて成り立つのが海外での高校生活だと改めて感じました。

この数か月後にはパスポート紛失という別のトラブルもありましたが、そのときも自分で判断し、領事館へ連絡して手続きを進めることができました。

これからカナダ高校留学を考えているご家庭にとって、少しでも参考になれば幸いです。

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