海外留学中に「パスポートをなくしたらどうなるの?」と不安に思ったことはありませんか?
実は息子がカナダ到着直後、パスポートを紛失するというトラブルが起きました。
本人はもちろん、私たち保護者もかなり焦りましたが、結果的には無事に入国・再発行まで完了しています。
この記事では、実際に経験した流れをもとに
- 紛失したときの流れ
- やるべき手続き
- 注意点
をまとめて解説します。
「今まさにパスポートを紛失して困っている」といった方のお役にも立てると思います。
結論|パスポートをなくしても入国・再発行はできる
今回紛失が発覚したのは、成田空港から出発した息子がカナダのバンクーバー空港に降り立ち、カナダの入国審査を受ける直前でした。
結論からいうと、
👉 パスポートを紛失しても、適切に対応すれば問題なく入国でき、パスポートの再発行は可能です。
ただし、すべてが完了するまでには
- パスポート再発行の手続きが複雑
- 再発行まで約1か月要する
- 仮入国後、正式な身元確認をするのに期限がある
- 手続きのために学校を休む必要がある
など、想像以上に大変でした。
パスポート紛失時にまずやること
まずは、この4つを押さえて動けば、たとえ紛失しても落ち着いて対応することができます。
- 空港職員にすぐ申告
- 警察へ紛失届
- 日本領事館へ連絡
- 身分証・ビザの確認
実際にパスポートを紛失した後、何とか入国し、のちにパスポートの再発行を受けるまでの体験談を、順を追ってご説明します。
実際に紛失した状況と流れ(体験談)
夏休み明けの9月、息子がカナダへ戻った日のことです。

現地時間は朝の8時、日本時間にして午前1時。バンクーバー空港に到着してスーツケースを受け取ってから、入国審査に向かう途中で「なんか懐かしい」と空港の写真を送ってきた息子。
その直後、慌てた様子のLINEが。

パスポートがない!
そんな馬鹿な。だって飛行機に乗るときには提示しているはず。どこかに紛れ込んでいるだけ。そう思いました。



落ち着いて、よく探して
まずは最後に使った時にどこにしまったかよく考えて、一応、荷物をすべてひっくり返して探すように伝えましたが、それでもしばらくたって返ってきた返事は「やっぱりない。どこ探してもない」でした。
とりあえず、飛行機の入り口まで来た道を戻るように伝えると、途中で係員に「ここから先へは戻れない」とストップされたそう。事情を説明し、飛行機内を確認してもらうようCAさんに依頼し、待つこと1時間。
それでもパスポートは見つかりませんでした。
その後の流れ
高校留学生活2年目を迎えようとしていた息子、簡単な日常会話はこなせるようになってきたものの、さすがに専門的な内容を含む英会話はまだ難しい状態。
それでも、入国するためには英語で伝えなければなりません。自分で何とかするしかないのです。
後で息子に聞いた話では
入国審査官にスーツケース、手荷物、衣類すべてをチェックされ
再度自分でもう一度見るように言われ
呆れたように「そこ座っとけ」と言われたそう。
最終的に、パスポートが見つかることはありませんでした。
落として誰かに拾われてしまったか、寝ている隙に盗難にあったか。どちらにせよ、手元にないことだけは確かだったのです。
なんとか入国
そして3時間後。



なんとか入国できた
と、疲れ果てた様子の息子から連絡が入りました。
学生ビザを持参していたことで、本人の確認が取れたようです。
到着が現地時間の平日午前中で、留学エージェントの現地スタッフにすぐに連絡がとれたことも幸いしました。
専門用語を使った会話がままならない息子よりも、エージェントスタッフの方に電話をつないで直接空港職員と電話で会話してもらったことで、スムーズに事が進んだそうです。
ただ、パスポートが手元にない状態での入国は、あくまでも仮の入国。学生ビザによって身元が確認できたための「例外的」な入国許可です。
空港での臨時対応だったため、後日、正式な書類(=再発行されたパスポート)を提示して身元確認を完了させなければならないそうなのです。
ここからが、大変でした。
いえ、言葉もままならない海外で、高校2年生になろうとする息子がひとりで手続きをおこなうことこそが、大変だったのです。
用意すべき必要書類と実際の対応手順
まずは書類を揃える必要があります。
本人が在バンクーバー日本国総領事館(パスポートを紛失した場合)公式ウェブサイトで最新情報をで確認し、留学エージェントスタッフの手を借りながら、書類を揃えていきました。
- 一般旅券発給申請書 1通(当館備え付け)または旅券申請書ダウンロード
- 紛失一般旅券等届出書 1通(当館備え付け)または旅券申請書(紛失届)ダウンロード
- 本人を確認できる書類(運転免許証等)
- 戸籍謄本 原本(6か月以内に発行されたもの)もしくは戸籍電子証明書提供用識別符号
- 写真 2葉(6か月以内に撮影されたもの サイズ縦4.5cm、横3.5cm)
- カナダ警察への届出書 1通
- カナダ滞在資格が確認できる書類(カナダ滞在査証、永住権証(PRカード)等)
- 旅券失効、及び申請同意書(未成年者による申請で親権者が申請書署名欄にサインできない場合)
(1)、(2)についてはダウンロードしたものを本人が記載し提出。(3)については未成年は不要だそう。(7)は学生ビザを指します。
その他は優先順位を考慮し、以下の手順で用意しました。
とにもかくにも紛失届。必要書類(6)に当たる書類です。
警察へ紛失届を出し、届出書を受領しました。
必要書類(4)に当たる、戸籍電子証明書提供用識別符号。これは保護者が日本で実施するもの。16桁の数字で、マイナポータル経由で数時間で取得できました。マイナンバーカードシステムがあってよかった・・・と思った一瞬です。この番号がなければ、戸籍謄本を取得して原本をカナダに速達で郵送する必要がありました。
必要書類(8)に当たる、在バンクーバー日本国総領事宛の書類。未成年のため、パスポート取得の申請には親権者の同意が必要だそう。在バンクーバー日本国総領事館公式サイトから用紙を印刷し、サインしてPDF化したものを息子宛LINEに送付。息子が現地で印刷して提出しました。
必要書類(5)の写真です。本人が現地で撮影したものでOK。スマホがある時代、本当に助かります。
領事館での申請には事前予約が必要です。「旅券再発行を申請済みである」ことを証明するレターを期日までに空港に持参しなければなりません。書類がそろい次第、早急にアポイントメントをとりました。
領事館の受付は平日の夕方までのため、学校を欠席して出向く必要がありました。BC州では、学校を欠席する場合には必ず自国の保護者からの連絡が必要です。
3ヶ月以上滞在する場合、総領事館に「在留届」を提出する必要があります。緊急事態発生時などに、この「在留届」をもとに総領事館が安否確認・支援活動等を行うもの。この申請にはパスポート番号が必要で、出発前にコピーしておいたパスポートの番号を使用しました。
期日までに、再発行されたパスポートを空港のカナダ国境サービス庁(CBSA:Canada Border Services Agency)に持参する必要があります。当日までにパスポートの再発行が間に合ない場合は、代わりに日本総領事館発行の「パスポート申請を証明する証明書」を提示することを要求されました。その場合、正式にパスポートが発行された後、再度パスポートを提示する必要があるとのことでした。
息子の場合、パスポート紛失が発覚したのは9月2日。期日は9月22日でした。パスポートの再発行は間に合わず、証明書を提示するためCBSAに出向きました。
紛失から1か月後の10月1日、ようやくパスポートが取得できました。
再度空港へ出向き、CBSAにパスポートを提示。
これでようやく一連の騒動に終止符が打たれました。
パスポート再発行までに大変だったポイント
時間制限が一番大変
多くの家庭がそうであるように、日本では社会的な手続きはほとんど保護者がおこなってきました。
中学校を卒業したばかりでカナダへ渡航した、社会経験のほとんどない息子。今回は書類を揃えたり、実際に話をしたりといった手続きが大変だったそうです。
中でも一番大変だったポイントは
時間制限がある
ことだったそう。
情報収集から書類の準備、領事館への予約。そして指定された日までに書類を揃えて、再度空港へ。
学校へ通いながらすべて自分で動くのは、彼にとってはとても大変で、精神的にきつかったようです。
せめてもの救いは、高校1年間を過ごした後で、多少の英語力が備わっていたことでしょうか。それでも専門的な用語になるとちんぷんかんぷんだったと、のちに話していました。
空港では本当に紛失しやすい
後から聞いた話によると、空港は紛失しやすい空間とのこと。
慣れない飛行機の搭乗手続きに加え、書類の出し入れ多いこと、長時間の飛行で疲れがでていることなどがあげられるそうです。
特に、無事に着陸した後は気が緩みがちで、一番危険なタイミングなのだそう。
親として感じたこと
パスポートを紛失するなんて、まさかそんな不注意極まりないこと・・・と最初は半信半疑でした。
でもよくよく考えると、中学生男子あるあるです。大事な手紙やら手続きを忘れ、今まで何度も窮地をかいくぐってきたことを思い出しました。
今まで社会的なことを一切してこなかったけれど、ここにきていろいろ経験できたのはよかったのかも、と思うことにしました。
今回の件で「自分で調べて動く力」はかなりついたと感じています。
トラブルも、見方を変えれば成長のきっかけになるんだなと実感しました。
まとめ
カナダ留学中にパスポートを紛失しても、
- 正しく手続きをすれば問題なく対応可能
- ただし時間と手間はかなりかかる
- 本人が自分で動かなければならない場面が多い
というのが実体験です。
これから留学する方は、事前に流れを知っておくと安心材料になるかもしれません。









