留学を考えるとき、どうしても気になるのは学費やホームステイ費用、ビザや航空券などの大きな出費ですよね。
でも、実際に留学生活が始まってから地味に効いてくるのが「スマホ料金」です。
息子がカナダへ留学するとき、

学校もホームステイ先もWi-Fiあるし、そこまで困らないよね
くらいに考えていました。
ところが実際には、学校やステイ先のWi-Fi利用だけでは足りず、たった3GBの容量オーバーで日本円にして5,000円以上の追加請求が来たケースもありました。
日本だと「ギガ超過=速度制限」という感覚の人も多いと思いますが、カナダでは普通に追加料金が発生し、さらっと請求がくることもあるため要注意です。
この記事では、実際に高校留学で経験した、
- スマホ契約の失敗談
- データ超過のリアル
- Vacation Holdという便利制度
- 出発前にやっておいてよかったこと
を、実体験ベースでまとめます。
カナダ留学で契約したSIMはTelus回線だった
わが家では、渡航前に日本でSIMを契約しました。


回線はカナダ大手キャリアのTelus。現地でもかなり広く使われている通信会社で、留学生にも定番だそうです。
日本でSIMを受け取れた安心感は大きかった
留学直前は、やるべきことが本当にたくさんあります。
パスポート、学生ビザ、保険、航空券、荷造り、学校関係の提出書類……。
さらに、現地到着直後は空港からの移動や学校・ホームステイ先との連絡もあるため、スマホがすぐ使える状態にしておくことは必須です。


その点、事前に日本でSIMを受け取れたのはかなり安心感がありました。
しかも電話番号もあらかじめ分かっていたため、日本にいる間に動作確認まで済ませ、あとは現地でSIMをオンにするだけの状態にできました。
最初は15GBプランで十分だと思っていた
はじめに契約したのは、月35ドル・15GBのプラン。
学校にもホームステイ先にもWi-Fiがあるので「15GBあれば十分」と思っていました。
でも、実際に留学生活が始まると想像以上にスマホを使います。
友達との外出、GoogleMap、動画視聴、Instagram、写真共有、ビデオ通話…。
特に海外生活では、すべてが知らない道。当然、行き先までのルートを調べる頻度が日本より圧倒的に増えます。
結果として、思った以上にギガを消費することもありました。
Telusはプラン変更にも注意が必要
あとでオンラインで変更できるからと、「とりあえず」という気持ちでプランを契約しておくのは危険です。いざプランを変更する際に気づいたことですが、Telusではプラン変更時に10ドルの手数料が発生することがわかりました。
そのため日本の契約のように「とりあえず契約して、あとで気軽に変えればいいや」という感覚でいると、思わぬ出費になることがあります。
カナダの通信会社は、日本より「変更手数料文化」が強い印象があります。ただ、通信会社や条件によって異なるため、契約時は公式サイトの情報を確認することが重要です。
実際に3GBオーバーして45ドル請求された話
これは実際にやらかしてしまった失敗談です。
留学開始から数か月たったころ、いつもの倍以上の請求が届いたのです。
驚いて使用データを見てみると、原因は、たった3GBのデータ超過。追加料金は45ドルでした。
日本円にすると結構痛い


こちらは実際の利用状況を示すアプリ画面です。画像右下には「Data Overage Fee $15.00/1GB」と表示されており、1GB超過するごとに15ドルの追加料金が発生することを意味します。
今回は3GB超過していたため、追加料金は45ドル。当時のレート(1カナダドル=115円)では、日本円で5,000円以上になっていました。
超過料金の存在は事前に把握していたものの、毎月の残容量を確認していなかったことが原因です。
アプリを開けば利用状況はすぐ確認できたのに、「普段の使い方なら大丈夫」という油断から見落としてしまった、痛恨のミスでした。
高校生は意外と通信量を使う


今回の場合、息子は陸上部の大会があり、学校外のグラウンドまで遠征に行っていました。
そこで動画を友達と共有したり、出番のない暇なときにオンラインゲームをしたり。それが容量超過の原因だったと、息子は振り返ります。



すっかり油断してた・・・
確かに、実際に留学生活が始まると、容量が必要な場面もあります。
通学中、友達との外出、遠征、ショッピングモール、カフェ…。
街なかにはフリーWi-Fiが飛んでいる場所も多いものの、毎回安全かどうかを確認しながら接続するのも面倒という理由から、モバイル通信を使うことになることも多かったようです。
さらに、日本にいる私たちとしても、現地での様子が見られるのは嬉しいので、写真や動画の共有、ビデオ通話などをついつい多用してしまうこともありました。
特に最初の数か月は、お互い不安も大きいこともあり、だからこそ、スマホ利用が増えるのは自然なことかもしれません。
結局、プラン変更を検討することに
毎月「ギガ足りるかな…」と気にするのもストレスだったため、その後プラン変更を検討しましたが、Telusでは、提供されるプランの内容が頻繁に変わることを、この時初めて知りました。
日本の感覚で「いつでも同じプランがある」と思っていると、あとで戻せないケースもあるのです。
ただ、今回の場合はこれが良いように転びました。
プラン変更はオンラインでできますが、今までの「月35ドル・15GB」というプランに対し、「月30ドル・20GB」というプランが新たに提供されていたのです。
月額30ドルに、GST1.5ドルとPST2.1ドルが追加され、支払い総額は33.6ドル。日本円にして約3,800円です。
今回のデータ超過のおかげで、逆に当初の契約よりも安いプランに変更できたという結果になりました。
こちらは実際の契約書。データ超過がなければ、毎月この請求がメールで送付されます。


カナダでは通信料金に加えて、GST(連邦税)やPST(州税)が加算されて請求されます。
日本の消費税のようなものですが、州によって税率が異なります。
この経験を通して感じたことは、今のプランに不満がない場合でも、新プランの提供がされていないか、今の料金と比較してどうか、という観点で定期的にプランを確認するのがベターだということ。
今回のように、もしかしたらいつの間にか留学生活にマッチするプランが新設されているかもしれません。
海外でSIM切替が不安なら、まずWi-Fiにつなげば大丈夫


現地へ到着した後のSIM切り替え手順については、紙にしっかりと書いて持たせていましたが、うまくいかないこともあるかもしれません。
見知らぬ土地で、言葉も通じない状態で、連絡手段や検索手段が絶たれてしまったら。きっと心細くなるに違いありません。
そのため「もしSIM設定で困ったら、まず空港Wi-Fiを探してね」と、渡航前に、息子へ伝えていました。
SIM設定より“焦らないこと”が大事
イミグレーションを抜けて、荷物を取って、SIM設定して…と到着直後は慣れないことの連続です。しかも到着直後は日本とは環境も周りにいる人種も違い、耳に入る言葉も英語だらけ。
その状態でSIM設定がうまくいかなかったら、焦ってしまうこともあるかもしれません。
でも、「とりあえずWi-Fiにつながれば何とかなる」と思えるだけで、かなり気持ちが違います。
実際、息子は書かれた紙の通り設定することで、無事にカナダのSIMに接続することができ、到着後すぐにLINEを送ってきました。
日本で待っていた私たちも、その一報で本当に安心したことを覚えています。
海外の主要空港は基本的にフリーWi-Fiが使える
今は、海外の主要空港ならほぼ確実にフリーWi-Fiがあります。
つまり、最悪SIM設定がうまくいかなくても、フリーWi-Fiにさえつなげることができれば、
- LINE
- Google検索
- マップ
- エージェント連絡
くらいは何とかできます。
一度ネットにつながってしまえば、落ち着いて行動することもできるため、実際、空港で完全に孤立することはほぼありません。
日本でWi-Fi接続の練習をしておくのもありかも
今の高校生はスマホ世代なので、親世代ほど困らないかもしれません。
それでも、
- 空港Wi-Fiへの接続
- フリーWi-Fi利用
- QRコード接続
あたりは、日本で一度確認しておくと安心です。
自宅以外のWi-Fiにつないだ経験がなければ、実際に試してみることも必要だと思います。
特に海外到着直後は、ちょっとしたことで焦ります。「一度やったことがある」という経験だけでも、かなり違うと感じました。
ホームステイ先のWi-Fi環境も重要
最初のホームステイでは通信環境が悪く、オンラインゲームをする際に途切れ途切れになることもあったそう。
それがストレスで、Wi-Fiを切って遊ぶこともあったと言います。
そのためにデータ容量がひっ迫し、月末に調整が必要になったこともあったとか。
次のステイ先ではWi-Fiがとても安定して速度も速かったらしく、



食事は前のステイ先の方がおいしかったけど、それよりもWi-Fi環境が良くなったから結果オーライ!
と、通信環境については本人にとって、とても重要な要素だったようです。


留学生には「Vacation Hold」がかなり便利だった
Telusをはじめ、カナダでは、契約を完全に解約せずに一時的に回線契約を休止できる「Vacation Hold(バケーションホールド)」という仕組みがあります。
移民の多いカナダでは、夏休みなどの長期休暇に母国へ帰省や一時帰国するケースも珍しくなく、そうした土地柄を反映したサービスなのかもしれません。
夏休みの一時帰国で活用できた
息子は学年の切り替わりにあたる夏休みの2か月間、日本へ一時帰国しました。
その間、通常契約のままだと、現地で回線を使っていないにもかかわらず、毎月の携帯料金がそのまま発生してしまいます。
そんな時に便利だったのが、「Vacation Hold」。
Telusの場合、いったん通常どおり請求が発生しますが、翌月に全額マイナス請求される仕組みになっていて、結果的には維持費などもかからず、電話番号や契約情報をそのまま保持できました。


Vacation Holdを利用せず、そのたびに解約してしまうと、電話番号が変わってしまったり、帰国後の再契約が必要になったりします。SIMの再発行や契約手続きにも時間がかかるため、短期の一時帰国であれば、Vacation Holdを利用したほうが圧倒的にスムーズでした。
実際に、留学生やワーキングホリデーの方の間でも、よく利用されているサービスのようです。
電話番号維持のメリットはかなり大きい
カナダ生活では電話番号が意外と重要だということも、留学して初めて実感したことのひとつです。
学校やホストファミリーとの連絡、WhatsAppなどのチャットアプリ、各種認証、友達とのやり取りなど、多くが電話番号と紐づいています。
一度登録した番号を維持できるメリットは、想像以上に大きいと感じました。
特に高校留学は数年単位の長期滞在になるため、一時帰国のたびに番号が変わってしまうと各種サービスの登録変更や認証設定を毎回やり直さなければなりません。
その点、Vacation Holdを利用すれば、留学先に戻った後も同じ番号をそのまま使えるため、現地での生活をスムーズに再開できます。
通信費を抑えながら番号も維持できるこの仕組みは、長期留学をする家庭にとって、知っておくとかなり便利なサービスだと感じました。
まとめ
カナダ留学では、学費や滞在費のような大きな出費に目が向きがちですが、実際に生活が始まるとスマホ料金のような「毎月の固定費」も意外と大きな存在になります。
特にカナダでは、日本のように「ギガ超過=速度制限」ではなく、超過分がそのまま追加請求されるケースも珍しくありません。
今回わが家も、たった3GBの超過で45ドルの請求を経験し「海外の通信事情は日本感覚のままでは危険だな」と実感しました。
一方で、
- 日本でSIMを準備しておく安心感
- 空港Wi-Fiを頼れること
- ホームステイ先のWi-Fi環境の重要性
- Vacation Holdによる番号維持
など、実際に経験して初めてわかった「留学生活をラクにするポイント」もたくさんありました。
スマホは今や、連絡手段というだけではなく、地図、学校連絡、友達付き合い、家族とのつながりなど、留学生活を支えるインフラそのものです。
だからこそ「通信会社をどこにするか」だけでなく、
- どのくらい使いそうか
- 超過時はいくらかかるか
- 一時帰国時にどうするか
まで含めて、事前にイメージしておくことが大切だと感じました。
これからカナダ留学を予定している方や、そのご家族の方にとって、今回の体験談が少しでも参考になれば嬉しいです。
渡航前の準備については、こちらの記事でもまとめています。







