高校留学でホームステイを5回経験|合わない時は変更してよかった話

カナダ高校留学では、多くの学生がホームステイを利用します。

でも実際に生活してみると

  • 思っていた環境と違った
  • 気を使いすぎて疲れる
  • 急に引っ越しが決まった

そんなことは、意外と普通に起こります。

カナダ高校留学では、ホームステイ変更は珍しいことではありません。

実際、息子も高校入学前の語学学校から始まった2年半のカナダ高校留学中に、気づけば5軒のホームステイを経験しました。

最初は

え、また?そんなに引っ越して大丈夫なの?

と不安もありましたが、振り返ってみると、それぞれの家に良さがあり、逆に合わなかった経験から学べたことも多かったと感じています。

今回はさらに踏み込んで、実際に5軒のホームステイを経験したリアルな流れや、ホームステイ変更の実態についてまとめます。

目次

最初のホームステイが「海外生活の安心感」を作ってくれた

初めてカナダに降り立った日に迎えに来てくれたホストファザー

1軒目は、語学学校に通う3カ月だけお世話になる予定だったホームステイ先でした。

留学エージェントが紹介してくれた、フィリピン系のご家庭です。

初めてカナダに降り立った日。

空港の出口で、よくある大きく名前が書かれた大きなWelcomeボードを胸にかかげ、ホストファザーが出迎えに来てくれたそうです。

当時15歳。親元を離れて暮らす経験はもちろんのこと、海外へ単身での渡航する経験もありませんでした。

そんな状況で、到着直後に「Welcome!」と迎えてもらえた安心感はかなり大きかったようです。

同世代の男の子たちがいて自然に馴染めた

そのご家庭には、息子と同世代の男の子が2人と、少し歳の離れた女の子の3人きょうだいがいました。

息子にとって初めてのカナダの生活の中で、歳の近い子供たちに囲まれたことは、かなり大きかったようです。

電車やバスの乗り方、スーパーでの買い物、美容院の予約。

特に2歳年上のお兄ちゃんんいは「カナダ生活の基本」を、同世代目線で自然に教えてもらえたそうです。

自宅から駅までは徒歩10分程度、そこからバンクーバー市街地までは電車で40分ほど。

決して中心地ではありませんでしたが、初海外生活としては、むしろちょうど良かったのかもしれません。

近所には大きな公園やグラウンドもあり、サッカーやバスケットなどが庭でできるなど、カナダの広大さを感じられたと言います。

今でも息子は、

最初のホストがあの家でよかった。帰国する前に、絶対にまたブラザーズに会いに行きたい

と話しています。

最初のホームステイは、その後の留学生活をかなり左右する

今振り返ると、最初のホームステイ環境は本当に重要だったと思います。

もし最初から強いストレスを感じる環境だったら、「カナダ生活そのもの」が嫌になっていたかもしれません。

最初の数週間で、

  • 海外生活は何とかなる
  • 困っても聞けば大丈夫
  • 生活は回っていく

という感覚を持てたことは、その後の留学生活の土台になった気がします。

ホームステイは「豪邸だから快適」とは限らなかった

緊急事態!ホームステイ先が契約されていなかった

本来は、語学学校卒業後すぐに別の家庭へ移動する予定でした。

でも、留学エージェントと教育委員会の間で日程調整の手違いがあったようで、語学学校を卒業した日から高校入学までの約10日間、なんとホームステイ契約ができていないことが分かったのです。

ですが、さすが大手留学エージェント。すぐに、つなぎとなるホストファミリーを斡旋してくれました。

こういった個人では対応が難しいトラブルの解決には、エージェントが力を発揮してくれます。ここでも、留学エージェントのありがたみを感じたひとコマでした。

そこで、急遽10日間だけ、つなぎとして別のご家庭にお世話になることになったのです。

今回の急な依頼にこたえてくれたのは、中国系の若いご夫婦。10日間にもかかわらず、とてもフレンドリーに応対してくれたそうです。

でも、この期間は入学準備をするための短期間であることに加え、学校に通うなどの予定も特に組まれていなかったため、ほとんど荷物もほどかず、スーツケースを引き出し代わりに生活していたとか。

「ホームステイ=長期間同じ家」というイメージを持っていましたが、実際にはこういうイレギュラーも普通に起こるのだと、この時初めて知りました。

3軒目は、誰が見ても「恵まれた環境」だった

高校入学と同時にお世話になった3軒目は、カナダ人の老夫婦のお宅でした。

かなり大きな家で、食事も本当においしい。

ホストマザーは毎日3食、しっかり料理を作ってくれ、朝は学校まで車で送ってくれていました。

私たち親がカナダを訪れた際にも、とても温かく迎え入れてくれたのを覚えています。

客観的に見れば、かなり恵まれたホームステイ先だったと思います。

それでも「相性」は別問題だった

ただ、以前の記事でも書いたように、日を追うごとに息子はホストファザーとの距離感に強い疲れを感じていました。

何か嫌なことをされたわけではありません。でも、毎日気を使い続ける感覚がつらく感じてしまったようです。

環境としては恵まれていても「安心して休める家」と感じられない。

ホームステイの難しさは、まさにそこにあるのだと思いました。

結果的に、高校1年のスクールイヤー終了とともに、ホームステイ変更を希望することになりました。

次のホームステイは「快適」とは違う意味で合っていた

広さや食事より、気楽さが大きかった

4軒目は、中国人とスウェーデン人の若い同性カップルの家庭でした。

正直に言えば、

  • 家の広さ
  • 清潔感
  • 食事

などは、3軒目のステイ先にはだいぶ届かないレベルだったとのこと。

でも、本人としてはかなり楽だったと言います。

理由は、とにかく「放任主義」。

必要以上に干渉されず、自分のペースで過ごせたことが大きかったようです。

Wi-Fi環境が良かったのは高校生にはかなり重要だった

意外と大きかったのがWi-Fi環境。

この家はネット環境がかなり整っていて、速度も速く、快適なネット環境だったそうです。

高校生にとって、

  • 友達との通話
  • 動画視聴
  • 調べ物
  • 日本の家族との連絡

など、Wi-Fi環境は生活の快適さにかなり直結します。

以前書いたスマホ記事でも感じましたが、留学生活では「通信環境」が精神面に与える影響もかなり大きいです。

犬の存在が想像以上に大きかった

この家では犬を飼っていました。

動物好きな息子にとって、それが大きな癒しになっていたようです。

留学中は、本人が思っている以上にストレスが蓄積しています。

そんな中で、無条件に近寄ってきてくれる犬の存在は、かなり支えになっていたのかもしれません。

カナダ留学では「急なホームステイ変更」も実際にある

突然「来週には引っ越し」と言われた

ところが、この4軒目も長くは続きませんでした。

高校2年のスクールイヤーも終わろうという頃、突然に教育委員会のホームステイコーディネーターから

急遽、来週に引っ越ししてもらうことになりました

という連絡が入ったのです。

理由は、現在のホストファミリーの都合とのこと。

詳しく聞いてみると、

  • ご家族の不幸
  • 本人の入院
  • 仕事のトラブル

などが重なり、これ以上、留学生を受け入れられない状況となってしまったためとのことでした。

もちろんご家族の事情ということでしたら仕方ありません。

ですが、留学生側からすると突然の出来事で驚いたのも事実です。しかも引っ越しは翌週ということで、慌てて荷造りをしたそうです。

ホームステイは「一般家庭」だからこそ、変化も起こる

これは実際に経験して初めて感じたことですが、ホームステイはホテルではありません

受け入れてくれるのは、ごくごく普通の家庭なのです。

だからこそ、病気や家族の事情、仕事の関係など、生活の変化は普通に起こります。

留学前は「一度決まったら卒業まで同じ家」と思っていましたが、実際はそんなに単純ではありませんでした。

急な引っ越しでも、本人は意外と順応していた

度重なるホスト変更、そして急な引っ越し。親としてはかなり心配しました。

でも当の本人は

また引っ越しか〜

くらいのテンションだったそうです。

むしろ、今までのルームメイト同士で

  • 荷物運び
  • 新しい家情報
  • 学校までの行き方

などを共有しながら乗り切っていたようでした。

環境変化への適応力は、日本にいた頃よりかなり強くなった気がします。

5軒目のホームステイで感じる、高校留学のリアル

今は「つなぎ」の予定で新しい家に滞在中

現在お世話になっている5軒目は、中国系のご夫婦のお宅です。

家はかなり大きく、犬1匹、猫2匹と同居しているそう。

今回は急な引っ越しだったため、「次が決まるまでの仮ステイ」という形で入居しました。

4軒目で一緒だったルームメイトも同じ家へ移動することになり、その点ではかなり安心だったようです。

ホームルールが細かい家も実際にある

ただ、今回の家はホームルールがかなり細かいらしく、本人も少し戸惑っている様子。

ホームステイでは、

  • シャワー時間
  • 洗濯頻度
  • キッチン利用
  • 門限
  • 食事ルール
  • ゲームOKな時間
  • 楽器の利用ルール

など、本当に家庭ごとに違います。

これは「良い・悪い」ではなく、その家庭の文化。お世話になるからには、当然守らなければならないルールです。

結局大事なのは「安心して生活できるか」

5回のホームステイ先の変更を経験して感じたのは、

「完璧なホームステイ」は多分ない

ということです。

豪邸でも合わないことはあるし、少し不便でも居心地が良いこともある。

だからこそ大切なのは、

  • 我慢しすぎないこと
  • 合わない時は相談すること
  • 安心して生活できる環境を探すこと

なのだと思います。

まとめ

カナダ高校留学では、ホームステイは生活の土台になります。

でも実際には、

  • 相性問題
  • 急な変更
  • 家庭事情
  • 文化の違い

など、想像以上にいろいろなことが起こります。

約2年半で5軒のホームステイを経験した我が家でも、最初は「そんなに引っ越して大丈夫なの?」と思っていましたが、今では、

合わない環境を無理して続けるより、動いた方がいいこともある

と感じています。

そして、それぞれの家庭で普通なら絶対できない、良い経験をさせてもらっている、とも。

もちろん、変更にはエネルギーも必要です。

でも、「ホームステイ変更=失敗」ではありません。

実際、環境を変えたことで、息子の表情や学校生活が大きく変わった時期もありました。

もし今、

  • ホームステイが合わない
  • 留学生活がしんどい
  • 変更を考えている

という方がいるなら、「我慢だけが正解ではない」ということを、ひとつの実例として伝えられたらと思います。

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